ララ(大橋グレース愛喜恵)さんについて

彼女と初めて会ったのはADA27の対面会議だった。
(これは仙台での総会の様子)

それまでの彼女といえば、障害者運動界では有名なバリバラでのコメンテーターでとても芯のある発言をする人という印象だった。
知識も経験も豊富で、しかも大阪の夢宙で働いているなんて!自分とは住む世界が違うな、すごい。という憧れに似たようなものがあり共に仕事ができることに喜びを感じていた。

そしてどこかに嫉妬もあったのかもしれない。
大阪で自立生活をしている。それだけが嫉妬の単純な理由で、よく考えると(いや、よく考えなくても自分の単純な思考に辟易するのであるが)彼女のいる環境は決して与えられたものではなく、自ら勝ち取ってきたものなのである。

会議の前には「自分史」というような時間がありそれぞれが自分のこれまでについて他のメンバーへ話をした。
私はララ(愛称)のことを先述したように順風満帆な人生を歩み、現在はテレビのコメンテーターをするすごい人!という思い込みがあったので彼女の自分史に衝撃を受けた。

どう考えても波乱万丈
えええええええ
転落からの急浮上ー
元柔道選手…
夢宙との出会い
震災

詳しくは本人に聞くか新聞(下記にリンクまとめてたります)読んでいただいた方がわかりやすいので割愛しますが、とにかくなんかすごい。
でもそのなんかすごいのに、それが全くすごくないみたいに話せてしまう彼女がまたすごい!(興奮気味)

私ってー元オリンピック選手候補でー、
ちょうど収録の時に震災が起きてーと

淡々と語るその目の奥は、過去を振り返ることなく常に前を見続けているように感じた。
この出会いをきっかけに彼女とはともに渡米することになるのだけれど、向こうでも実は助けられっぱなし。

滞在先のマリオットホテルにシャワーチェアーがなくて、フロントでしどろもどろしていると大型のトルクSPに乗ったララ登場

シャーーー(電動車椅子の音)
りょーちんどしたのー?
うん、わかった。わたしが話してみる。
ララ「彼の部屋に頼んでるはずのシャワーチェアーがないの持ってきてもらえる?いや。だから、頼んでたのよ。そう、まだないよ、早くしてくれないと彼はシャワーを浴びれないの」(全文英語)
多分こんなことを言ってくれてたはず。
なんだかシャキッとしないフロントを横目に今度は日本語で「マリオットはわたしのスポンサーだったのよ、まったくもう!」と呟く彼女を見て目がまん丸くなったのは言うまでもない。



そんな彼女とはその後もアメリカでのツアーや日本での会議、飲み会で共に時間を過ごしたのだけれど、その後の記憶はあんまりなくて、深夜になればなるほどテンションが上がりまくること。恋愛経験豊富?なこと。
お昼ご飯にチップスとヨーグルト食べてたことくらい。

だって真剣な話になると、なんか勢いがすごくて正直気圧されてしまう感がある。
これは自分と彼女の明らかな知識量の差がそうさせているのかもしれないし、もう一つ大きな違いがそこにはある。

それは「本気度の違いだ」
彼女は本気でこの社会を変えれると思っていて、それをできるのは自分だと思っている。
誰もが生きやすい、誰も排除されない社会実現のため、そのために己を鍛錬することに一切の迷いがないのである。
すごい。
歳は一つしか変わらないのだが本当に尊敬する。
…と書くのは書くが、本人の前では恥ずかしくてとてもいえない。(何より、ララー♪って呼んだことない。ララちゃんと呼んでいる)

そんな彼女は今、大阪屈指の自立生活センターで活躍中なのであるが、今年の夏新たにチャレンジするらしい。
それは渡米してメントリングという仕組みを学ぶためである。
これもきっと本人に聞いた方がわかりやすいが、若い障害者が自分の障害を受容しどのように生きて行くか、どんな選択肢があって、どのように選んでいくのかをサポートしていくことなのだと思う。
この仕組みを聞いて真っ先に思ったのは、よく聞く支援学校卒業前の生徒の言葉である「将来はパソコンを使った仕事に就きたいです」
よく言えば自分のできることをわかっている。悪くいうと…夢がないしつまらない。
こんな風に生徒に思わせてしまっているのは紛れもなく学校であり国であり社会である。
社会を変えて行くことは無論大事なことなのだけれど、その生徒一人一人が自分に自信を持ち可能性を広げ夢を実現することができていくのならばそれはとても素敵なことであり多様な社会のあり方へ近づく道なのではないかと。

とっても興味があるし日本でもぜひ取り入れてほしいと思います。
頑張れララー!!!アメリカでたくさん勉強してきてねー!!!!

…って、そうも簡単にいかないそう。
アメリカ滞在と大学入学も決まったのになんとお金が足りないそうです、ガビーン(古い)

ララはなんだかお金持ちそうなイメージ(またイメージ)だったんだけどそうでもない?いや、そういうことではなく、彼女の命を支えるための医療機器人工呼吸器を購入するための費用が必要なのです。
日本ではレンタルできるんだけれど、長期滞在するアメリカへの持ち込みは不可だそうで自費での購入しかないそう。
そこでクラウドファンディングを使って必要資金を募っています。

しっかりとしたリターン(お礼)もあるのでぜひ見てみてください。
ここまでたくさん書きましたが、わたしもまだ支援してません 笑(笑うところではない)
明日3000円の応援から始めたいと思います。

気持ちは金額ではない!!(ドヤ顔)

と、夜中テンションでつらつらと書いてしまいましたが彼女は本当に信頼ができる人です。
なれない環境下での仕事や学業はとても大変だと思いますが必ず成し遂げたくさんのものを日本に持ち帰り、若い障害者一人一人の人生に彩りを与えてくれるきっかけをくれると思います。
もうね、眩しいもん。キラキラしてるもん。
このブログを読んでくださり少しでも大橋グレース愛喜恵に興味が湧いたなら是非とも話しかけてみてください。
ものすごい勢いで虜になるはずです。
そして、もうちょっと興味が湧いたら少しでもいいのでご支援をお願い致します。

明日私が3000円
次の日貴方が3000円
わお!6000円!!

こんな感じで人工呼吸器が、アメリカが若い障害者の未来がキラキラっとしてきます。
もちろんシェアだけでも構いません。
できるだけ多くの方の目に彼女の迸るエネルギーが触れますように思いを込めて終わりとします。
下記には新聞記事のリンクを載せておきます。ご参照ください

さーて、明日もゆるっと熱く前向いていきましょうー。
りょーちんでした。

毎日新聞
大橋グレース愛喜恵さん=人工呼吸器をつけ海外留学する

読売新聞
テレビ番組MC 大橋グレース愛喜恵さん(上)24時間介護受けながらテレビ出演に講演に 難病女子の自由な大阪一人暮らし



良太の世界

川崎良太_official Web site 脊髄性筋萎縮症な僕と家族の物語り。 障害があっても地域で幸せに暮らしていく。

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